債務整理とブラックリスト

 

借金の負担が大きくなり、現在の借金を支払うことができなくなった人がなんとか今払えるカタチに債務を圧縮したり、もうすでに債務超過になっている人が、債務そのものを免除してもらう手続を債務整理といいます。

 

債務整理には、裁判所での手続で行う個人再生・自己破産・特定調停の各申立と、貸金業者等(消費者金融やクレジット会社など)と裁判外での紛争解決手続で和解交渉を行う任意整理があります。

 

また、債務整理ではないですが、過払い金の請求という手続もあります。

 

最近は、裁判所を利用せず、弁護士・司法書士に依頼して任意整理の手続で債務を圧縮する方法が多くとられています。

 

裁判所に申し立てする個人再生や自己破産も、裁判外の和解交渉である任意整理も、どちらもそれらの手続をとるとJICC・CIC・KSCという各信用情報機関に、債務整理をしたという情報が記録され、一般に言われるブラックリストに載った状態となります。

 

貸金業者とブラックリストの関係

 

貸金業者等は、信用情報機関である JICC・CIC・KSC のいずれか1つ以上に加盟しています。

 

また、各信用情報機関はネットワークでつながっていますので、別の信用情報機関に所属の貸金業者等からもブラックリストに載っていることがわかります。

 

貸金業者や信販会社・カード会社等は、自分の顧客が滞納したり、債務整理を行うと、自分の加盟所属している信用情報機関に、その事実を事故情報としてデータ登録します。
この状態がブラックリストに載った状態です。

 

信用情報機関に掲載された情報は、同じ信用情報機関に登録している消費者金融やクレジット会社も参照することができるので、借金した以外の貸金業者等にもその情報がわかるので、債務整理をすると、借金をした貸金業者はもちろん、他の貸金業者から融資が受けられなくなり、新しくクレジットカードも作れなくなるということです。
もちろんローンも組めなくなります。

 

ブラックリストに登録される内容

 

ブラックリストに登録される内容は、滞納した情報や、債務整理をしたという事実の情報が載るのであって、決して債務者本人に「返済能力無し」「融資不可」と書かれるわけではありません

 

あくまでも債務整理があったという事実が登録されるということです。

 

ブラックリストの登録期間

 

このように、債務整理をすると融資が受けられなくなったり、カードが作れなくなったり、住宅ローン、カーローンが組めなくなります。

 

しかし、債務整理後は一生この状態が続くのではなく、一定期間を経過するとブラックリストから抹消されます。

 

抹消の期間というか、ブラックリストへの掲載期間は、任意整理は5年、自己破産・個人再生は信用情報機関により5〜10年とされています。

 

すくなくとも債務整理をすると5年は、融資等は受けられないので、その間は借金の返済に集中するための有意義な時間にするといいでしょう。

 

ブラックリストの期間を確認する

 

自分はいつごろまでブラックなのたを確認するには、自分が融資を受けた貸金業者がどの信用情報機関に登録しているかを調べて、その信用情報機関に個人信用情報の開示請求をして確認できます。

 

複数の貸金業者から借りている場合や、どの信用情報機関に加盟しているか不明な場合は、全ての信用情報機関に開示請求をすれば間違いないです。

 

ブラックリストからの削除

 

ブラックリストへの登録・抹消は、融資を受けた貸金業者のみができます。
しかし、融資を受けた貸金業者にお金を払っても絶対してくれません。

 

抹消については、期間満了まで待たなくてななりません。

 

なので、お金を出せばブラックリストから消してあげるよという詐欺には注意してください。

 

なお、ブラックリストへの登録内容に間違いがあれば訂正の請求はできます。

 

 

債務整理のブラックリストと融資についてまとめ

 

融資やら借入やら、色々な呼び方がありますが、要するに借金ということです。

 

借りたものは返済していくのが原則で、その原則をどうしても守ることができなくなった時に取る手段として、法律で認められた「債務整理」という手続が用意されています。

 

これを行う事により借金問題が一気に解決へと向かっていく可能性がある一方で、ブラックリスト入りは避けられません。

 

返済が滞った、債務整理を行ったという情報は、信用情報機関を通じて各金融会社で共有されます。

 

新規に融資をしてもらおうと思っても、債務整理をしていた場合は、このブラックリストが足を引っ張る事になるでしょう。

 

新規借り入れの問い合わせをしても、ブラックリストということは、信用情報を調査すればすぐにわかりますので、融資を受けるのは難しくなります。

 

気になるのはこのブラックリスト、いつまで続くのでしょうか。
一生となれば金輪際、融資は受けられないということになりますが、もちろんそんな話はありません。

 

ブラックリストの期間は5年から10年の間といわれており、この期間は融資も借入も諦めた方が良さそうです。

 

債務整理を行えば、かなり身の回りの整理ができますから、ブラックリストの期間は、新たな一歩を踏み出し軌道に乗せるための準備期間と考えて、弁護士・司法書士に相談して一刻も早く債務整理で借金を整理するのがいいでしょう。

 

自己破産をすれば資産を失いますし、任意整理を行えば返済義務は依然として残りますから、まだまだ借金問題は油断できません。

 

そんな状況のまま、新たな融資を受けて借金を抱えれば、生活が破綻するのは目に見えていますから、ある意味では便利な制限と言えるかもしれません。